Imaging & Physiology Summit (IPS) 2014の話題
2014年12月5-6日韓国ソウルにて行われたImaging & Physiology Summitでの、FFRに関する新しい話題を紹介します。
・FAME 3 Trial:FFRガイドのPCIとCABGを比較する試験です。SYNTAX試験ではPCIと比べ、CABGはイベント発生が20%少ない、という結果でした。またFAME試験では、通常のPCIと比べ、FFRガイドを用いることによりその後のイベント発生を20%減らせる、というものでした。すなわち、FFRガイドのPCIは、CABGと同等の臨床成績を上げられるのではないか、という期待のもと行われている試験です。すでに患者登録が始まり、この12月の時点で24例の登録があったとのことでした。最終的には41施設から1500例の登録を予定しています。結果が期待される試験の一つです。
・DEFER 10-15year:中等度狭窄におけるFFR値が0.75以上であれば、ステントを留置せずそのまま経過観察しても予後は良好である、という"deferする"という言葉を一般的にした試験です。その登録からすでに10年以上が経過しており、その予後を追跡した結果が、来年のEuroPCRにて報告されるとのことでした。その解析途中の結果が報告されましたが、やはり長期間みても、FFRが良好であった症例のイベントは少ないのでは、、、というものでした。これも最終的な解析結果の報告が期待されるところです。